MI(ミニマルインターベーション)とは?
2017年07月16日
MIとは「最小限の侵襲で最大限の効果を発揮できる処置を選択することが、患者さんのためになる」という昨今の考え方です。
20〜30年前は虫歯があると、大きく健全な歯質も含めて削って型を取り金属の詰め物をセメントでくっつけるやり方が一般的でした。
当時からコンポジットレジン《歯科用合成樹脂(いわゆる白い詰め物)》はありましたが、物性は今とは比べものにならないほど低くあまり活用されていませんでした。ですので、当時は金属の詰め物をするのが一般的な治療だったんですね。
しかし、時代と共に研究に研究を重ねコンポジットレジンは目覚しい進化を遂げました。
接着力や耐摩耗性が大きく向上し、今では幅広い症例に対応可能となり、虫歯治療は大きく変わりました。
この材料の発展が今日のMIの概念を可能にしたのです。
現在の虫歯治療は神経まで進行していない場合、多くのケースで、感染歯質のみを最小限で除去し、コンポジットレジンという白い詰め物で審美的に、1日で治療を完了させることが可能です。
コンポジットレジンはエナメル質よりも硬度は低いので徐々にすり減ったり欠けたりする事はありますが、簡単にリペア出来るという点においても大変有益です。
当院はMI(ミニマルインターベーション)を実践し、可能な限り金属ではなくコンポジットレジンで対応します。